KOF XI龍虎チームストーリー
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KOF XI 龍虎隊故事
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「すまないなユリ。わしがこんな体じゃなかったら」 「お父さん、それは言わない約束でしょう」 「心残りはただひとつ。極限流三代目の顔を見ずに・・・・・・。うっゴホゴホ」 「師匠、無理したらアカンやないですか」
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「抱歉了啊百合。若我身子骨不是這副德行的話。」 「爸爸,我們已經約好不談這個了吧。」 「我掛念的只有一件事。沒辦法看到極限流第三代一面就……。嗚咳咳」 「師父,你就不要勉強自己了。」
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前回のKOF開催中にタクマ・サカザキが襲われてからしばらく経った。 悪いことは重なるもので、今回の開催時期にガルシア財閥の重要なプロジェクトが進行することとなり、ロバート・ガルシアのKOF参加までが不可能となった。 このままではリョウとユリの参加も、事実上不可能である。 「というわけだ、手を貸してくれないかキング・・・・・・ ごほごほっ」
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在前回KOF舉辦中坂崎琢磨受人襲擊後經過了一小段時間。 禍不單行,在這次舉辦期間,剛好碰到葛若西亞財閥正著手進行重要的計畫案,所以連羅勃特.葛若西亞也無法參加KOF了。 這麼一來,連良和百合實質上也變得無法參賽了。 「事情就是這樣,你願意幫我一把嗎,金……嗚咳咳」
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電話越しに聞こえてくるタクマの声音が常になく弱々しかったため、万が一のことまで考えながら花束を抱えて病院に駆けつけたキングであった。が、いざ見舞ってみるとどうも様子がおかしい。 一年近く入院しているはずのタクマの血色は妙に良かったし、筋肉も全く衰えていないように見える。看病疲れでやつれたと語っていたはずのユリとて同様だ。
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因為從電話傳來的琢磨話語聲不若平常相當孱弱,考量到萬一有什麼不測,金捧著花束驅馳趕到醫院。然而,去探病時總覺得有哪裡怪怪的。 明明該已入院近一年的琢磨面色異常紅潤,筋骨也絲毫看不出有任何衰弱的跡象。明明一直嚷著因看病疲憊而憔悴不已的百合也一樣。
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「と、とにかくこれ。見舞いの花だよ。飾ってくれ」 「気を遣わせて悪いなキング・・・・・・ しかしその花が全て散った時、このわしの命も」 「お父さん、そんな気弱なことじゃダメ!」 「ああ、ついにこのわしも極限流三代目の顔を見ることなく」
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「總、總之這個。是探病的鮮花。拿來裝飾用吧。」 「勞妳費心了,不好意思啊金……但是當這束花的花朵全部凋零時,我的生命也…」 「爸爸,你不能說這種喪氣的話!」 「啊啊,到頭來老夫還是沒有辦法見到極限流第三代一面啊。」
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その時、通りがかった女性の看護師が、病室をひょいとのぞいて言った。 「あらサカザキさん、今日はどうしたんですか?」 「え? いやなに、何でも・・・・・・」 「あらあら、いつも元気そうなサカザキさんが、おかしいわねぇ」
「そそ、そんなことはないっ」 「そうですよ、これはその・・・・・・ そう! ローソクの燃え尽きる前の最後の輝きだッチ!」 「せや! 師匠は余命幾ばくもあらへんのやで!」
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此時,經過走道的女護士,無意中朝病房瞥了一眼說道。 「啊呀坂崎先生,今天是怎麼啦?」 「欵?啊沒有,沒怎麼樣……」 「啊呀呀,平常都精氣十足的坂崎先生竟然這樣,還真稀罕呢。」 「沒沒、沒那回事。」 「對了,這個就是所謂的……對了!就是蠟燭燃燒殆盡前的迴光反照啦!」 「係啦!因為師父已經來日無多的關係啦!」
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まだ何か言いたそうな看護師を、ユリとロバートが病室から押し出した。 「あんたらね・・・・・・」 キングは目頭を押さえて頭を振った。 「サカザキさ~ん、検診の時間です」 先ほどとは別の看護師がやってきた。 (くそ、なんでこんな看護師ばっかり次から次へとやってくるんや!) (たぶんここが病院だからでしょ)
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看來還想再多說些什麼的護士,被百合和羅勃特硬是從病房給推了出去。 「你們啊……」 金眼角泛著淚光搖了搖頭。 「坂崎生~生,到問診的時間了喔。」 來了位與先前不同的看護師。 (可惡,為什麼護士一個接一個地一直過來啊!) (大概是因為這裡是醫院的關係吧。)
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看護師はロバートの心情などどこ吹く風で、タクマの口に事務的に体温計をくわえさせた。 「そういえばサカザキさん」 「な、なんですかな。ごほごほ」 「最近、病院の食事が足りないのか、夜になって病院を抜け出して、向かいのドラッグストアに通ってる人がいるらしいんですけど、ご存じありませんか?」
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護士根本沒把羅勃特的心情當作一回事,事務性地把體溫計插入琢磨口中。 「話說回來坂崎先生。」 「什、什麼事啊。嗚咳咳」 「最近,不知道是不是醫院的伙食不夠,半夜似乎有人偷偷溜出醫院,到對街的雜貨店去,您可知道是誰嗎?」
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「さっぱり見当もつきませんな。ごほごほ」 「その人は顔がわからないように、天狗のお面を付けてるそうなんですけど、それでも本当に知らないんですね?」 「し、知りませんな」 看護師曰く、天狗のお面をつけた入院患者は抜群の運動能力を有しているらしく、2メートルはある病院のゲートを軽々と飛び越え、ドラッグストアでは必ずジャパニーズ・ソバ・ヌードルを購入しているらしい。 検温の結果は36度5分。平熱中の平熱であった。
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「我可一點頭緒都沒有哇。嗚咳咳」 「那個人為了不讓臉被人看到,似乎還戴上了天狗面具,這樣您也真的完全不知情嗎?」 「不、不知道呢。」 據護士所言,戴著天狗面具的入院患者似乎有著拔群的運動能力,輕而易舉地就飛越過了足足有2公尺高的病院大門,而到雜貨店時則必定會購買日式蕎麥麵的樣子。 體溫檢的結果是36度半,是再正常不過的正常體溫。
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「・・・・・・と、いう見舞いだったわけさ」 「すまんキング、本当にすまん! ・・・・・・あのバカ親父とバカ妹に最強のバカ虎め」 全ての身内を平等にバカ呼ばわりしつつ、リョウはキングに頭を下げた。 「もういいよ、それより相変わらず修行の虫かい?」 「え? ・・・・・・ああ、まぁな。今、練習生が引き上げたところだ。これからが俺の時間さ」
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「……這,就是我去探病的情形了。」 「抱歉金,真是抱歉!……那個笨蛋老爸和笨蛋老妹,還有混蛋最強笨蛋虎。」 把全部的親友全都平等地冠上了笨蛋稱謂,良向金低頭道歉。 「沒關係啦,比起這個,你還是一如往常地在當修行狂嗎?」 「欵?……啊啊,算是吧。剛剛練習生們才剛回去呢。現在開始就是我的個人時間了。」
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喧嘩から解き放たれた道場には、ちょっとした神聖な雰囲気があった。 隅々まで掃き清められた床。 神棚には瑞々しい榊。 折り目まできっちりと揃えられた道着。 静まりかえった空間
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從喧嘩聲中解放的道場,彌漫著一股神聖的氛圍。 連各個角落都打掃得一乾二淨的地板。 神龕上綠意盎然的楊桐。 連折角都折得方方正正整整齊齊的道服。 轉變成了一個寧靜悠然的空間。
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「で、実際に容態はどうなんだい? 入院している以上、どこか悪いんだろう?」 「前の大会の後、襲われた傷か? あれはどちらかというと古傷の再発が主で、あっという間に完治して退院してるよ。今回のは検査入院だ」 「検査?」 「親父もトシだからさ。人間ドックも兼ねて一週間病院に放り込んだ。調べりゃ血糖値だの肝機能だの、まぁいろいろとな。おかげで静かな日々を過ごしてるよ」
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「所以,實際上病況到底如何呢?既然住了院,應該是哪邊出了毛病對吧?」 「你說上次大會時,遭到襲擊所受的傷嗎?那個主要是不知引起哪邊的舊傷復發,沒兩下子就完全治好而出院了。這次只是去做入院檢查罷了。」 「檢查?」 「因為老爸也一把年紀了。包含做全身健檢去醫院待上一個禮拜。調查項目像是血糖值啊肝功能什麼的,總之有很多啦。拜此所賜現在正過著耳根子清淨的生活呢。
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「あまりヒマができると、また今回みたいなことを画策するよ」 「・・・・・・それもそうか」 会話が途切れると、静寂が耳に痛い。 リョウはいつの間にか、会話を探してあちこちに視線を動かしていた。
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「若是讓他悠哉過頭,又會像這次的事情一樣策劃些什麼喔。」 「……這麼說也是。」 因為對話中斷,一片靜寂令耳根發疼。 良就跟平常一樣,為了尋找話題聊而眼神四處飄移不定。
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「ま、まぁ親父の体調が万全じゃないのは本当だし、ロバートがKOFに専念できそうもないのも嘘じゃないらしい。俺とユリじゃメンツが不足してるし、門下生もKOFに連れて行けるやつとなると、正直厳しいよ」 「じゃあ、どうするんだい?」 「今年は諦めるさ、いい機会だ。そろそろ俺も道場経営に本腰を入れてみてもいいかなって考える時もあるしな」 「・・・・・・ふーん」
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「總、總之老爸的身體並非萬全的確是真的,而羅勃特無法專心一意在KOF上似乎也不是在瞎掰。只得我和百合的話人數不足,門下弟子老實說也沒有夠水準可以帶著一起去參加KOF的啊。」 「所以,你打算怎麼辦呢?」 「今年就棄權了吧,也是個好機會。我有時也在想,是不是差不多時候該認真投入去做道場經營了呢。」 「……嗯─。」
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全ての窓が開け放たれた道場に、風が吹き抜けた。 「リョウはさ、『極限』にたどり着いたんだね」 「え?」 「ここは極限流の道場だろ? もう極限の強さを身につけたんだなあ、ってさ」 「そんなわけないだろキング」 リョウは言った。武の道は長いし深い。俺なんかまだまだヒヨッ子だ。積まなきゃならない修行と実戦は山ほどあるんだ・・・・・・。
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微風穿過窗戶洞開的道場。 「良啊,你已經到達『極限』了呢。」 「欵?」 「這裡是極限流的道場對吧?我是在說,你已經擁有極限的實力了吧。」 「那是不可能的吧金。」 良說道。習武之道博大精深。我還只能算是個黃毛小子罷了。非累積不可的修行和實戰還像座山般多啊……。
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「じゃあ戦いなよ。アンタらしくないだろ。KOFくらいレベルの高い格闘大会は、そうそう開かれるもんじゃないんだ」 「しかしメンバーが」 「リョウ、ここは素直に『手を貸してくれ』って言えばいいんだよ」 「・・・・・・そうだな。すまんキング。今回も頼む」
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「那麼就去戰鬥吧。這樣子一點也不像你啊。像KOF這種高水準的格鬥大賽,可不是打著燈籠到處都找得到的喔。」 「但是人數的話。」 「良,這時候只要老實地說『請幫我一個忙』就行啦。」 「……說的是呢。抱歉金。這次又要麻煩妳了。」
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「さすがはキングさん。ユリの巧みな演技も通用しなかったッチ」 「わしもこのままでは、本当に三代目の顔を見ることなく・・・・・・」 「せやから師匠! 極限流の三代目はワイとユリちゃんでふげぁっ!」 「サカザキさん、病室で正拳突きはやめてください!」 「とにかく次の策だ。二人とも、耳を貸せ」 「・・・・・・」
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「不愧是金。連百合這巧妙的演技也不管用耶。」 「老夫也是再這樣下去,真的會見不到極限流第三代一面了……」 「不然的話師父!極限流第三代就由我和小百合來嗚哇!」 「坂崎先生,請不要在病房使用正拳揮擊!」 「總之來執行下個作戰吧。你們兩個,耳朵湊過來。」 「……」
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